2017年3月11日土曜日

小蛾かと思った。。。

啓蟄の日、
谷筋の下草をスイーピング(捕虫網を振り回して昆虫をメクラ採集する方法)
していたら入っていた虫。
当方メインは小蛾屋のつもりなので、最初はマルハキバガに見えた。
ナワコガシラウンカ Rhotala nawae 
片翅広げて撮影
ナワコガシラウンカ Rhotala nawae 
翅の拡大
ナワコガシラウンカ Rhotala nawae 
緑線で囲んだ部分を爪状部という。
赤い線は爪状部脈。
青矢印はCu2脈の先端部。

ナワコガシラウンカ Rhotala nawae 顔

ナワコガシラウンカ Rhotala nawae 後脚


以下、新訂原色昆虫大図鑑3巻の解説より抜き書き。
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本種の特徴は、
頭頂が短く、先端に向かって狭まらない。
前翅の斑紋は個体変異に富む、とのこと。

Rhotala属の特徴は、
頭部は前胸背の幅の約半分、
前翅の先方の分岐小脈は極めて多数。
後翅のCu2脈の先端部が彎入する。

コガシラウンカ科の特徴。

単眼の位置は複眼に近く、頬の凹所にある。
後脚基節は不動で外側は中胸と癒合する。
前翅基部と前胸背の側角間に肩板がある。
前翅の爪状部脈(A脈)は2本で先端は合一してY字状。
(↑以上ハゴロモ型下目 Fulgoromorpha の特徴)
(↓はコガシラウンカ科 Achilidae の特徴)
触角の鞭毛は無節。
単眼は顔の側縁(隆起線)の外、通常複眼の下方にある。
後脚第2付節は小さくなく、先端に1列の小棘が並ぶ。
爪状部脈(A脈)に顆粒を欠く。
後翅臀部は編み目状ではない。
下唇の末端節は幅より長い。
爪状部脈(A脈)は爪状部端に達する。
前翅の膜質部は重なり合う。
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ではまた

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