2016年11月5日土曜日

ハナホソバエ科の1種

今日は初めて見る科のハエ、
というか以前から見てはいたけど調べたらそうだった話。
見た目はスマートなショウジョウバエといった出で立ち。
ハナホソバエ科の1種 Anthomyzidae gen. sp.

全翅長前翅長は2mm強。
近所の山に植えてあるバナナから垂れた枯葉を叩くとよく落ちてくる。

ハナホソバエ科は以前の図鑑には載っていない。
新訂原色昆虫大図鑑3巻の双翅目の検索表に出てくるだけで
図は載っていない。
まあ、小さなハエのことなのでよくあることである。

自信がないので「一寸のハエにも五分の大和魂・改」というハエ類の質問掲示板で
お伺いを立てたところ、ハナホソバエ科なのは間違いないようだ。
ただ、研究中で種までの同定はまだできないそうである。

新訂原色昆虫大図鑑3巻にある双翅目の検索から
ハナホソバエ科に関連する記述を以下に一部抜粋。

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翅下瘤(greater ampulla)や基覆弁が発達しない。(無弁翅類Acalyptratae

口吻は細長くならず通常

単眼があり、複眼は通常。

触角刺毛は発達する

後脚第1付節は球形に肥大しない

前翅のSc脈は不完全で前縁脈(C)に達しない

内傾する額眼縁剛毛を欠く

第2基室と中室の後縁脈はキモグリバエ科のように湾曲しない

顔面下部に鼻上の突出部を欠く

CuA脈は顕著、第2基室は通常中室から区分される

前翅のM3+4脈は中室から翅縁にかけてかなり伸長する

髭剛毛がある

全脛節は背面に亜末端剛毛を欠く

♂の上雄板は樋状に伸長しない、♀の第7腹節の背板と腹板は融合して円錐状の偽産卵管を形成しない

後単眼剛毛は収斂的か平行、または不明瞭

上前側板にほとんど剛毛を欠く
前翅の臀域やしばしば小翅片が退化する

中室末端は第1基室末端をはるかに超え、前翅のほぼ中間に達する。
Cu融合脈(CuA+CuP)は短くその先端はR1脈先端を超えない。
前縁脈(C)はM1脈先端に達する
前縁脈先端に長い縁毛を生じない
額眼縁剛毛は2~3本
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などなど。
上記に関する画像は以下。
横顔から見た毛など

中脚と後脚、亜末端剛毛は無い。中脚に距が1本

透過処理して
後単眼剛毛は円内の短いの。収斂している

ハナホソバエ科の1種の翅脈

判りにくい時は画像をクリックして拡大して見てね。
ではまた



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