2016年10月1日土曜日

初秋のハバチ。

ハバチの成虫は春から初夏までによく見かけるけれども、
9月に入って見かけたもの。(9/19)
ワラビハバチ Aneugmenus kiotonis
だと思う。
名前通りワラビを食べて、年数回発生する種類だそうだ。
だからこの時期にも見られるようである。

ワラビハバチの翅脈
シダハバチ亜科は肘脈基部が縁紋方向に曲がるのが特徴。(図の①)

ワラビハバチ属の特徴を検索表から抜き出すと、

3本ある肘横脈のうち、第1肘横脈が退化する、(図の②)
前翅基脈は湾曲せず直線的で第1反上脈とほぼ平行。
前翅肛室に横脈がない、(図の③)
中胸側板の前側片は溝で明瞭に区分される。(下図の③)

脚の爪の先端は二分せず内爪を持つ。
脚は大半黄白色(日本産に限る)
など。

ワラビハバチ属Aneugmenus は他にキバラワラビハバチ A. japonicus が知られているが
腹部腹面が末端節を除いて広く淡黄色なので区別できるとのこと。
あと、perapteron がワラビでは黒色、キバラワラビでは黄白色とあったが、
結局どの部位かが判らなかった。
たぶんだけど、肩板と中胸側板の間にある小さな三角域のことだと思う。
(間違ってたら教えてね。)

あと、ワラビハバチの特徴として、

前胸背板後縁と肩板は淡黄色。
頭盾(とうじゅん)は黒色だが、ときに下半が黄白色。
中胸側板に淡色紋がでることがある。
腹部は黒色だが、ときに背板側縁が淡黄色となる。
または腹部前半が黄褐色になるなどの個体変異があるそうだ。
ワラビハバチの顔面
上唇は黄白色、頭盾の一部に黄白色紋がでている。


おまけ
先端が二分する爪の例
まだ同定してないハバチ亜科の1種
こんな感じ

ではまた

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