2017年2月18日土曜日

ハキナガミズアブの幼虫?

え~と。
昨年の今頃の画像。

落葉ダマリの腐葉土で見つけたもの
ミズアブ科の幼虫
死んでいたせいか体形がほっそりしている。
こいつの特徴は腹端部。

拡大
気管腮?が発達している。
いつも見かけるミズアブ類の幼虫には見られない。

双翅目談話会機関紙「はなあぶ」No.40 にハキナガミズアブの報告があり、
画像のような気管腮があるので、もしかしたらこれもハキナガミズアブの
可能性が高いんじゃないかと思っている。
報告では地衣類を食べていた、とあるが生モノよりも腐植物を食べているんじゃないかと思う。

ではまた

2017年2月11日土曜日

シロハラ?のうんち

お散歩には行くものの相変わらずネタが無い。

お散歩ルートは人の少ないところで落ち葉も溜まりっぱなし。

よく見ると、落ち葉をかき分けて地肌が見えるところがある。
ここら辺ではだいたいシロハラが採餌した跡である。
歩いていると遠くでガッサガッサと大きな音を立てて落ち葉を跳ね飛ばして餌を探しているシロハラをよく見る。
というか、近づくと「キョロロッ」と鳴いて飛んでいく後ろ姿をよく見る。

そこで見た鳥のうんち。
十中八九シロハラの糞。

何も収穫がないのでうんちをケースに入れて持ち帰る。
気まぐれで何を食べたか調べるためである。
鳥インフルがなんじゃかんじゃとうるさいので、アルコールを掛けて
熱湯に溶かし、ついでにハイターも混ぜる。
これでほぼ清潔。。。?

篩にあけて観察。
ほぼ砂。
拡大して見ると、未消化の植物種子とか、矢印にバウムクーヘンのような節足動物のカケラ。

集めて拡大。
ヤスデみたいですな。
糞の中で判り易いものはヤスデ類だけだった。
近所の植生がしょぼいせいか、えらく貧相な食生活である。

ここらで見る断面が円形のヤスデは、、

フジヤスデ属の1種
Anaulaciulus sp.
分類的には以下の通り。
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倍脚綱(ヤスデ綱)Diplopoda

ヒメヤスデ目 Julida 日本産6科15属
胴節は35個以上、断面は円形で全体円筒状。
♂の第1歩肢は変形し、生殖肢は露出する。
口器の左右の蝶鉸節は中央で接する。

ヒメヤスデ科 Julidae 日本産3属約25種
♂の第1歩肢は鉤状に変形し通常の歩肢より小型。

フジヤスデ属 Anaulaciulus 
日本産23種が知られ、ヒメヤスデ目中最も種類の多い属とのこと。
本属の特徴は尾端が尖り、先端がやや上方に跳ねること。
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以下、参考画像。
フジヤスデ属の1種、顔
頭部を外した胴体部前半
第1歩肢が非常に小さいのが判る。
生きている状態で観察するのは困難そう。

尾端
肛門扉は真後ろから見ると、観音開きの扉状。

♂生殖肢
文献でもあったら生殖肢の形で分類できるとおもうけど、
あいにく持ち合わせがない。。。

ではまた

2017年2月4日土曜日

真冬の毛虫・・・カレハガ幼虫


1月の終わりにナゼか杭の上にいた毛虫。

持ち帰って記念撮影。
カレハガ Gastropacha orientalis 
もう一枚
カレハガ Gastropacha orientalis 
体長約20mm弱の若齢幼虫。

カレハガ科 Lasiocampidae 幼虫の特徴
頭部に多数の2次刺毛を生じる。
上唇や大腮側面にも刺毛を持つ種が多い。
胴体は隆起に長刺毛を密生するほか、全身に2次刺毛を密生する典型的な毛虫である。
腹脚と尾脚は通常で鉤爪は長短交互の縦帯に配列する。
ドクガ科にある背腺を持たない。
越冬態は卵、あるいは若齢幼虫。

近所で幼虫越冬するカレハガ科はタケカレハとカレハガの2種くらいのものなので、
画像の種がタケカレハでないのは確実。なので、自動的にザ・カレハガになる。

はず。

この子は庭の桜にとめてストッキングを被せておいた。

ネタが無い時に経過報告するかも?

ではまた




2017年1月28日土曜日

甲虫の不明幼虫

今週もネタが無いので過去画像から。

昨年の2月、倒れかけたササに枯葉がたくさん溜まっていた。
地面から浮いた場所なので腐葉土まではいかず、
雨のたびに少しずつ痛んでいっているような状態。
虫でいえばニセアカマエアツバの幼虫がよくいるところ。

そんな枯葉溜りを叩いたら落ちてきた虫。

側面
体長は約6.5mm。パッと見はゴミムシダマシ系?の幼虫。
胸脚は3対、腹脚、尾脚はなく、尾端に1対の突起が前方に向かって生えているのが特徴的。

背面


頭部を斜め下から

頭部下面

終齢かどうかも判らないまま死んでしまった。
何科かも不明なので、今まで貼らなかったけど、ネタが無いので貼っておきます。


ではまた

2017年1月21日土曜日

蛇縄模様の卵・・・カマドウマの1種

ネタが無いので昨年の画像から。

昨年の2月に採ってきた腐葉土で見つけた卵。
長径は約3.5mmと虫にしては大きめ。

左側にあるのが複眼。右側の血豆状のはよく判らない。

表面の拡大
漫画の背景でときどき見る蛇縄のような感じ。

4月にはだいぶ発生が進んだ。
最初のとは左右が逆。
長い触角らしきものがくるくる見える。

孵化。
カマドウマ科 Rhaphidophoridae の1種
おそらく、ハヤシウマ Diestrammena itodo だと思う。
林床性で、関西の低山地に普通。
直翅目 ORTHOPTERA カマドウマ科 Rhaphidophoridae

おまけ
この卵、乾燥していくとモザイク状に白くなっていった。

ではまた


2017年1月14日土曜日

和名だけの種・・・マダラトベラキジラミ

お散歩行けてないので去年の暮れに見た虫を。
仮称マダラトベラキジラミ Cacopsylla sp. 背面

ずぼらして片展翅。前翅長は約3mm。前翅外縁の翅脈間が曇る。
山陰地方のキジラミ図鑑(2012,ホシザキグリーン財団) を参考にすると、まだ未記載種らしい。

仮称マダラトベラキジラミ Cacopsylla sp. 左側面
仮称マダラトベラキジラミ Cacopsylla sp. 右側面

触角

仮称マダラトベラキジラミ Cacopsylla sp. 腹面
キジラミ類は前脚基節間から口吻が出る。(上画像の矢印部)

本種は半翅目HEMIPTERA に属する。
(カメムシ目という言い方があるが、私は嫌いなので本ブログでは敢えて漢字で表記する。)

半翅目は従来 「異翅亜目Heteroptera 」と「同翅亜目Homoptera 」の2亜目に分けられていたが、

最近は同翅亜目を「頸吻亜目Auchenorrhyncha 」と「腹吻亜目Sternorrhyncha 」に分けて、

異翅亜目と合わせて 3亜目に分けるのが主流らしい。

頸吻亜目は口吻が頭部の基部から生じるグループで、セミやヨコバイ、ウンカやハゴロモの仲間が入る。 キジラミ類は一見ヨコバイやウンカに似ているが口吻が前脚基部から生じるため、アブラムシやカイガラムシと同じ腹吻亜目に属する。



おまけ
マダラトベラキジラミの顔

ではまた

2017年1月5日木曜日

雪が無くてもいるみたい・・・クモガタガガンボの1種

雪虫と言えば、初冬にフワフワと飛び回るワタアブラムシ類が浮かぶが、
もうひとつ、雪の上を歩きまわる翅が退化した昆虫類もそう呼ばれる。
代表的なのがセッケイカワゲラで、あとフユガガンボと呼ばれる
ガガンボダマシ科に属する昆虫がいる。

そして、ヒメガガンボ科ホシヒメガガンボ亜科に属するクモガタガガンボ属 Chionea
翅が退化した冬に成虫が出現する昆虫である。

そんな虫が雪とあまり縁のない神戸の低地にいるとは思わなかった。

正月3日の初散歩。
昨年12月に刈って積んでおいたササの束。

ビニールシートに広げてぺしぺし叩く。

ササ束をどけて落ちた生き物を観察。。。






ん!?
クモガタガガンボの1種 Chionea sp.
クモかと思ったらクモじゃない。
翅の無い双翅目が走っていた。

写真でしか見たことのないクモガタガガンボ類ではないか!

帰ってから情報を集める。。。

「一寸のハエにも五分の大和魂・改」の関連スレッド↓
「雪虫(2006年1月17日pakenya氏投稿)」

あと、雑誌「日本の生物2-11(1988年11月;文一総合出版)」に
「積雪上に見られるガガンボとユスリカ」という記事があり、
クモガタガガンボについては3種の検索表と交尾器の図がある。

話を総合すると、日本産は今のところ以下の3種。

チビクモガタガガンボ Chionea gracilistyla 
 ハエの掲示板の書き込み時点では学名が Chionea crassipes とされている。
ニッポンクモガタガガンボ Chionea nipponica 
カネノクモガタガガンボ Chionea kanenoi 

本州産についてはもっと種類が分かれるかも?
ただ材料が集まらないので検討し難い、
だとか。

上記3種のうち、
カネノクモガタガガンボだけは低山地で採集できるそうで、
分布も本州だけでなく、四国や九州まで記録があり、
過去には京都市の深泥池でも採集例があるそうだ。
外から見える把握器の形状も違和感がないので
今回のものもカネノクモガタガガンボとしておいて
今は問題がないと思う。

上からの図
カネノクモガタガガンボ? Chionea kanenoi
糸くずのような前翅が申し訳程度に残っている。
平均棍は普通にある。何かの役に立っているのか?


横から
カネノクモガタガガンボ? Chionea kanenoi 
触角は11節あるようだが、節数は分類には使えないだろうとのこと。

交尾器は自宅ではあまり拡大して見られないので
違いがよく判らない。
手もとにある交尾器の図が30年近く前のものだし
過信しない方が良さげでもある。

おまけ
死んだふりするクモガタガガンボ
カネノクモガタガガンボ? Chionea kanenoi 

ではまた